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子供の頃は、初めて出会うもの全てが
光を反射して眩しく感じられた。
毎日、数多くの光を見つけては
母に「きれい」と片言で訴えた。

雨上がりの窓についた水滴
木漏れ日が揺れて
庭に水をやるとホースから出る水が
光の橋みたいに見えた。

光。
眩しくてずっとはみていられない。
でも、ずっとみていたくなる。

そんな風に、子供の頃は簡単に
光を見つけられたけれど
大人になればそうもいかない。

見ずとも、名前を聞けば
情景を思い浮かべることができるし
どうして光って見えるのかも説明できる。

そういった意味で
大人になった今でも
輝いて見える最強の光とは、
人の中に見出す光だと思う。

夢を語る誰かの興奮した口元
燻りかけた自分に抗う背中
好きな人を見つめる誰かの目元
強く生きる誰かの指のささくれ
夜の街で何もかも忘れて笑う高い声

どれもが世界にとっては
ほんの片隅の輝き。
だけど、近づけば眩い光。

もっともっとたくさんの光と出会いたい。
もっともっと光に触れてみたい。

先日、ピクニックをしようよと誘われて
ほとんど知らない人たちと
公園でピクニックをした。
その時に感じたことを、残しておきます。

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歌絵文作家 岡山生まれ 本の虫

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