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最近読んで面白かった本

本が好きとはいっても、分厚い本を読んでいると頭も疲れてくるし、なにより現実世界に戻ってくるのに時間がかかって日常生活に支障が出る………なんてこと、ありませんか?最近自宅で筋トレをしているのですが、筋トレの前後のストレッチが何より大切らしく、読書も似たようなものだな、と思いました。ということで、今回はいわゆる肩の力を抜いて楽しめる「ストレッチ本」を紹介します。分厚い本を読む前に、もしくは、読んだ後に脳のストレッチとしてぜひお試しください。

No.1「不思議な図書館」村上春樹、佐々木マキ

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村上春樹さんが、佐々木マキさんの絵と共に綴る短くも不思議な物語。「羊をめぐる冒険」で有名なあの羊男が登場するので、村上春樹ファンとしてはテンションの上がる一冊です。物語としては、主人公のぼくがある日図書館の地下で奇妙な老人と出会い、監禁されてしまいます。すると、羊男が現れて主人公のお世話をしたり、どうして監禁されたのかなど教えてくれます。そこで、主人公は脱出するための計画を立てたのですが…………短い物語ですが、村上春樹さん特有のファンタジー感、そして、それをさらに盛り上げる佐々木マキさんの絵が物語をより理解しやすいものにしてくれています。ポッケに入れて運びたくなる、そんな一冊です。

No.2「ふわふわ」村上春樹、安西水丸

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またまた村上春樹さん。そして、「不思議な図書館」と同じく絵と文の短い本ですが、絵が違うだけでこんなに味わいが変わるのか!と驚いたので選びました。物語、というよりも詞に近いです。「ぼくは世界じゅうのたいていの猫が好きだけれど、この地上にいきているあらゆる種類の猫たちのなかで、年老いたおおきな雌猫がいちばん好きだ」という一文から始まり、年老いたおおきな雌猫との思い出が絵と共に綴られています。その猫との生活の中で、ぼくが学んだ「いのちあるものにとってひとしく大事なこと」とは何なのか。動物を飼ったことがある方なら、彼らが小さな体と人間より短い寿命で、私たちに教えてくれたことを思い出すことができるはずです。ひらがなが多く、漢字には振り仮名がふってありますが、確実に子供レベルの本ではありません。大人のための絵本かと思います。まどろみの中で読みたい一冊です。

No.3「最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常」二宮敦人

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入試倍率は東大の3倍。でも、卒業後は行方不明者多数、、、??芸術の最高峰であり、アートという専門性から秘密のヴェールに包まれている東京藝大に、作者が潜入しインタビューを行い、本当の東京藝大を覗くことのできる一冊。「やはり天才は、わけわからん」と思わされるエピソードが多数ですが、これがフィクションではなくインタビューによるノンフィクションであるという点も、面白い!彼らのような天才ではないけれど、彼らの破天荒なエピソードになんだかちょっぴり勇気がもらえます。基本的に、好きなところで休みながら読める本なので、少し休みたい時、笑いたい時におやつ感覚で読みたい一冊です。

さて、今回はストレッチ感覚で読める本を集めてみました。在宅勤務で、仕事とプライベートの境目が曖昧になってしまっている方や、短い時間で、文章に触れたい方などにおすすめです。ぜひ、気になったものがあれば読んでみてくださいね。それでは、また!

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読書感想文

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歌絵文作家 岡山生まれ 本の虫