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最近読んで面白かった本

物語には魔法がかかっている。気づけば、本を読んでいるうちに一瞬で一日が過ぎ去ってしまうこともあるし、暗い物語を読むと、どうもその日は私の気持ちも暗くなる。主人公と共に異国を冒険したり、登場人物と一緒に泣くこともできる。だから、やっぱり私は読書が好きだ。

ということで、久しぶりに「最近読んで面白かった本」を私の独断と偏見で紹介させていただきます。今回は、明るいお話が多いです。ううーん、私もきっと欲してるんですね。明るい話を(笑)本探しに活用して頂ければ、幸いです。

no.1「幸福な食卓」瀬尾まいこ

主人公の佐和子の家族はちょっぴり変わっている。父を辞めた父、家出をしたのに料理を届けてくれる母、元天才児の兄。変わっているけれど、愛情にあふれたそんな家族が、過去の傷を癒し合い、時にぶつかりながら成長していく物語。瀬尾まいこさん特有の「斜め上の物語設定」にまず引き込まれ、読み進めていくうちにこの登場人物の中に自分を見つけることができる不思議な一冊でした。ほんの少し背中を押してくれる、そんな小さな優しさがたくさん詰まった物語です。ちょっと疲れた時に、読むことをお勧めします。元気が、出てきますよ。

no.2「タルト・タタンの夢」近藤史恵

小さなフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」。シェフ三舟の料理は、本当にフランス料理が好きな客の心と舌を掴むものばかり。そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や、謎を解いていく…という料理×ミステリー小説。お腹が空いた時に絶対に読んではいけない本でもあります(笑)生死にかかわるような事件やミステリーというよりはヒューマンドラマの要素が強く、ハラハラはしないのですが、しかし!謎解きに「アッ」と言わされる面白いバランスの一冊です。通勤時間に、読むのにぴったりかなと思います。是非、ほくほくの料理と、ニュータイプの謎解きをご堪能ください。

no.3「恋文の技術」森見登美彦

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。クラゲの研究と格闘しながら、文通修行と称してかつての仲間たちに手紙を送りまくる。友人の恋の悩み相談に乗り、妹には説教を垂れるが、当の本人は本当に思いを伝えたい人への手紙を書けずにいるのだった…。ヘタレな大学院生が、いろんな人に手紙を出しまくり、その手紙の内容が延々と続く本なのですが、手紙と手紙が物語として繋がっていく様が素晴らしい一冊です。そして、何より主人公の書く手紙のユーモアセンスが堪らなくて、沢山笑わせてもらいました。誰かに、手紙を書きたくなる、そんな一冊です。爆笑注意なので、1人でいるときに読むことをお勧めします。

以上、「最近読んで面白かった本」を三冊紹介しました。ぜひ、旅行に行くように読書を楽しんでいただけたら嬉しいです。もし、皆さんもお勧めの本がありましたら、教えてくださいね。

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歌絵文作家 岡山生まれ 本の虫