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妄想日記「発明のトイレ」

高橋舞 21歳 学生 2020.10.8

今朝、トイレで凄いことを思いついた。付き合ってから5年になる賢太の誕生日サプライズについて。毎年、もう出し尽くされたサプライズ事業に頭を抱えてきたが、今年も何とか絞り出した。大きな便と共に。

サプライズの内容はこうだ。まず、持参した手作り弁当を代々木公園で食べ、「もう5年目だし、先にプレゼント渡しておくね。おめでとう。」と言って、賢太が欲しがっていたジーショックの時計を渡す。これで、賢太を油断させた後、映画館に移動。彼の大好きなアニメが映画化されたという事で「劇場版 ぽんぽこぽん」を見る。今は、感染予報策で隣同士には座れないから、それを利用して、映画の終盤、私はひっそりとシアタールームを出る。エンドロール辺りで、彼が私の不在に気づく。彼は慌てて、フロアに出て、私を探している。そこに、「ぽんぽこりん」のコスプレをした私が現れて彼を驚かす。彼は、憧れのキャラクターと大好きな彼女(私)のコラボに、涙を流して喜ぶ………

と、ここまで考えて我に返る。この先、6年目のサプライズはどうなるのか、と。7年目は?8年目は?こんな苦しいサプライズ地獄はやめるべきだ。そう、今年こそ!私は、彼に電話をかける。

「突然の電話、ごめんね。今年の賢太の誕生日のことなんだけど、今年は二人で一緒に計画しよう。二人にとって素敵な日になるように。そして、「ぽんぽこりん」の映画を見た後に、あなたが私を探さなくて済むように。」

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singer "song & novel" writer 岡山生まれ 本の虫

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