SETAの日々煩い

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楽描き「あなたへ」

あなたは
どんなおとなになるのかな
ふっくら炊きあがった豆みたいな
かわいい手のひらのまま
大きくなってくれたらな

どんなおんなになるのかな
どうか自分のために生きて欲しい
真っ直ぐな笑顔のまま
素敵なおんなになってね

どんな夢をもつのかな
本当はあんまり
びっくりさせないで欲しいけど
手放したくない夢を
ひとつだけ見つけてね

どんな人を好きになるのかな
車が好きな人と賭け事する人は
やめて

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楽描き「5年後の私に」

タイムスリップできるなら
過去と未来どちらを選ぶ?
そう聞かれて 過去を選ぶとき
それは未来が不安なときだ

久しぶりの仲間と同窓会
あの頃は、の話題で
持ちきりなのは
過去にしか僕らがいないからだ

バブルを知らない私に
バブルの様子を語り継ぐ先輩たち

こんな風に
お金を使って
あんな風に
踊り明かしたんだ、と

コロナを知らない子供たちに
いつか私も語り継ぐのだろうか

こんな風に
マスクを

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楽描き「空から見下ろせば」

空を見上げると
ああ、遠い、と思った
16歳、煮えたぎる夏のまんなかで

恋人との諍いも
傘を盗んだことも
親にはいえないような
女の子たちの語らいも

空から見下ろせば
ああ、遠い、と思うのだろうか

いま、東京の空を見上げると
ああ、狭い、と思う
ビルに押し潰された空も世の中も

友達の友達が実は同僚で
お隣さんと同じ病院に通う
ニュースはいつも同じ話題で
みんな何かに怒っていた

空から見下

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