SETAの日々煩い

215

その手

その手が初めてふれたものは
なんだったのだろう。

眩しさの中で泣きながら
母親の胸にふれたのか。

その手が初めて傷つくのは
どんなときだろう。

台所の縁に手をかけて
きらりと光る包丁に
触れてしまったとき。

痛みは、熱いのだと
しるのだろうか。

その手が初めて守るものは
なんなのだろう。

落ち込む友達の肩にそっと触れて
背中をさするのか。

昼過ぎに浅い眠りから覚めて
まだ未完成のかか

もっとみる

うれしかったこと。

最近うれしかったことは
近所の花屋さんが
私の名前を覚えてくれたこと。

あと、お花の入荷時期を
こっそり教えてくれること。

いつも使っているスタジオで
いつもの機材を
自然に先回りして渡してくれること。

母親に電話をしたら
恥ずかしいくらい堅苦しい
あけましておめでとうございます、を
お互い言い合って変な間ができたこと。

友達に、数年ぶりに年賀状を書いたこと。

我が家のハムスターが
年末

もっとみる

いい日。

今日はすごくいい日。
天気もいいし
部屋はどこも居心地が良くて。

近所の工事の音もしないし
お通じも快晴だ。

そんな日を、私はいい日だと感じる。

でも、同じように天気が良くて部屋は居心地がよくて、工事の音がしなくて、お通じが快晴でもいい日と感じない日もある。

不思議なんだけれど
結局いい日かどうか決めるのは
その日の私の気持ちだということに
ここ数年で気づいた。

世界中が幸せになってくれ

もっとみる