SETAの日々煩い

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楽描き「好きなアーティスト」

好きなアーティストのことが心配だ
さいきん、暗い曲ばかりで
どうにも、危うい歌詞ばかりで
よからぬことばかり
わたしの頭の中で膨らんでしまう

好きなアーティストのことが心配だ
さいきん、お知らせがなくて
どうにも、うまくいってなさそうで
よからぬことばかり
わたしの頭の中を支配していく

好きなアーティストが
3ヶ月ぶりに呟いた

「ハピネス」

真っ黒だった髪の毛を
レインボーに染め上げた彼女

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最近読んで面白かった本

ご無沙汰です。

さて、本日は大人になってしまった今だからこそ読みたくなる「子供が主役の物語」を紹介します。子供は、天使のようでもあり、大人でも躊躇うような残虐的な顔もあり、その不安定さが美しさでもあり……大人の方がよっぽど単純で、子供の方が複雑な見所があるような気がします。そんな見所が満載の3冊!行ってみましょう!

No.1「 #チルドレン  」 #伊坂幸太郎

独自の正義感を持ち、いつも他人を

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楽描き「穴」

どこもかしこも工事をしている
大きな空き地に穴を掘って
大きな老人ホームを建てるんだって

大きな大きな穴だから
大雨が降ったら
大きな池になるかな
そこに金魚を離したら
綺麗だろうなって
工事が始まった時は思っていた

どこもかしこも工事をするから
窓の向こうは穴だらけ
歯を大切にしなかったら
こんなことになるのかなって笑った

久しぶりに会った父と母は
少しずつ老いているのだとわかった
久しぶ

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最近読んで面白かった本

突然ですが、皆さんは「他人なのにわたしのようだ」と誰かに対して思ったことはありますか?例えば、太宰治さんの「人間失格」を読んだときに「ここに自分がいると思った」と回答する人は多いと思います。時代は違えど、人間がもっとも共感するのは綺麗な物語より、気軽に打ち明けられないような愚かさや弱さだったりするのかもしれないなぁ、と思う今日この頃。ということで、今回はそんな共感度マックス!人間臭さと青臭さ、オー

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楽描き「タンポポ」

花壇の花を全部抜いて
君は言ったね
「これで、世話しなくて済む」って
金木犀の残り香だけが
亡霊みたいに漂っていた

横断歩道を渡れなかった
わたしの横を
右手を上げて君は渡っていく
その後ろを歩いていれば
安全な気がしていたんだ

いつも正しいを決めるのは君だった
いつもわたしを見下ろす君だった

そして、時が経ち
君が抜いた花壇にポツンと
抵抗するように咲くタンポポ
もっと咲けばいい
何度も抜

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楽描き「失恋ヒップホップ」

Yo!
西日に焼かれたビルの輝き
恋に敗れたわたしに厳しい
彼に最後に言ってやりたい
夢見る前にバイトしろ
だけど言えるはずもなかった
夢見る彼がすきだった

同じような男ばっか
同じようなクズばっか
同じような夢ばっか
性懲りも無く繰り返す
わたしは来世に期待しよう

Yo!
わたしの財布は彼の財布
わたしの投資
彼を信じた当時
2人の未来のためだと信じてた
信じたいわたしのためだった

同じよ

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妄想日記「失敗作じゃない」

木村睦月 18歳 高校生

受験を目の前にして、今わたしの頭の中は「まっしろ」だった。もちろん、進路について無計画だったわけではない。それどころか、「大学生生活を送りたいから」という理由で受験する子たちよりも、美術という道に志を持って受験の年を迎えたはずだった。しかし、画塾に通い始め、いざ本格的に絵と向き合う時間が増えれば増えるほど、まっしろのキャンパスに描くべきものを見失った。そして、朝から昼ま

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最近読んで面白かった本

わたしが、大人になってできなくなったことの一つに「泣けなくなった」があります。子供の頃は転んだだけでも泣き喚いていたのに、今は泣けません。いや、むしろ転んだだけで泣く27歳を想像したらゾッとするでしょう。ですが、重い気持ちを流す為に、やっぱり涙が必要な時ってありますよね。そんな時、もう大人になったわたしは、本の力を借りて泣きます。今日は、そんな大人になっても泣ける本をご用意しました。かなり、心抉ら

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楽描き「飛びたい翼」

今日ね、いつものお花屋さんで
一本お花をサービスしてくれたの
ちゃんとね、わたしの目を見て
いつもありがとうございますって
わたし、うれしくて、飛びたくなった

そこのね、新しくできたお店の
サンドイッチ、お日様の味がしたの
ちゃんとね、誰もいない公園で
マスクを降ろして食べたあの味は
わたし、しあわせで、笑ってしまう

わたしが好きなわたしの翼
誰にも見えないわたしの翼は
飛びたがっているんだ

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妄想日記「初恋と巡る」

佐藤優 22歳 大学生

初めての教育実習、1日目が終わった。後は、明日の授業計画を担当教師に提出して帰るだけ。先輩たちから、「時間があるうちに体力温存すべし!」とのアドバイスをもらったので早く帰って眠ろうと思う。その時だった。ガラガラッと教室のドアが開いた。飛びあがった心臓を押さえながらドアの方を見ると、同じく左胸を押さえて立ちすくむ女子生徒がいた。私は、ホッとして見習い教師という立場を忘れ、フ

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