SETAの日々煩い

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ノート

君へ

君はいいよな。

ふわふわしていてかわいいし
向日葵の種があれば
世界で一番幸せそうな顔をするよな。
貪欲でないところがいい。

君はえらいよな。

毎晩、回し車で体を鍛えているし
人見知りしないで誰の手の上でも
キャベツを食べているよな。
疑わないところがえらい。

君はずるいよな。

そのぷりぷりのお尻が見たいのに
なかなか見せてくれないんだから。
前世はきっとモテ男だったんだろう。
媚びない

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わたしのライバル

わたしは匂いで思い出が蘇るタイプだ。

匂いってやつは本当にふとした瞬間にやってきて、嫌味なく思い出を引っ張り出してくれる。

初めて好きになった人の衣服は
ダウニーの匂い。

初めて買った香水は
フローラルとフルーツが混じった匂い。

泣くのを我慢しながら帰った帰り道は
青空に枯れ葉の匂いが混じってた。

すれ違った人から
昔好きだった人のタバコの匂いがした。

銘柄まで覚えてる。
ちょっとバニ

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離れていれば

離れていれば
思いやることができるのに
近くにいれば
曖昧に接して甘えてしまう。

学生だった時、何が気がかりだったかって、
単位と、友達との会話。
毎日一緒にいたら、話題だってなくなる。
今日は無言で昼ごはんを食べることがありませんように、って授業が終わるまで願ってた。

実家にいた時、何が憂鬱だったかって、
家族に勝手に部屋に入られた時と夕ご飯。
毎日一緒にいるから、不満だって溜まる。
今夜は

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子供の頃は、初めて出会うもの全てが
光を反射して眩しく感じられた。
毎日、数多くの光を見つけては
母に「きれい」と片言で訴えた。

雨上がりの窓についた水滴
木漏れ日が揺れて
庭に水をやるとホースから出る水が
光の橋みたいに見えた。

光。
眩しくてずっとはみていられない。
でも、ずっとみていたくなる。

そんな風に、子供の頃は簡単に
光を見つけられたけれど
大人になればそうもいかない。

見ずと

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